Raspberry Pi をセットアップ (OS のインストールと設定)
巷で話題の Raspberry Pi,入手しました.
昔,Java チップが欲しくて,諦めて BeagleBoard を買おうか悩んでいた時期がありましたが,いいタイミングで RPi が発売されたので買ってみました.RS のオンラインショップ で¥2,950 というお手頃価格.買うときはケースも合わせて買うといいと思います.
実際に使ってみると,まあこんなもんかという程度.700MHz の ARM に 512MB のメモリじゃ, Java のアプリケーションサーバーは到底常時稼動させておけないw そして BeagleBoard みたいにマイコンとしては開発されていないので,GPIO にちょっと物足りなさを感じる.家庭内のサーバーとかおもちゃ程度に使うなら魅力的な一品ですね.
早速 Raspbian という RPi 向けに作られた Debian をインストールしてみます.
環境
- Mac OS X 10.8.2
- Raspberry Pi Type B
必要なもの
- HDMI ケーブル
- USB - Micro USB ケーブル
- USB キーボード
- (USB マウス)
- SD カード (2GB 以上)
- 電源 (cheero Power Plus 2 ←USB ケーブルも付属していて RPi の電源としても使えるのでオススメ)
- LAN ケーブル
手順
- RPi の公式サイト から Raspbian をダウンロード.
将来的に JavaVM を動かしたいなら,JavaVM が RPi のような Hard-float に対応していないので,Soft-float の Raspbian をダウンロードしてきましょう. - SD カードを PC に接続して OS を焼く.
df コマンドで利用可能なファイルシステム一覧が表示されるので SD カードの項目を見つける (自分の環境では disk1s1 でした).
diskutill コマンドで SD カード (自分の環境では disk1s1) を一旦アンマウント.
dd コマンドで Raspbean の img ファイルと書き込み先を指定して焼く (書き込み先は先のコマンドで確認した SD カードの項目が disk1s1 だった場合,頭に r を付けて最後の s1 をカットした "rdisk1" となる).
diskutill コマンドで SD カードをアンマウント,取り外して RPi へ接続.$ df -h Filesystem Size Used Avail Capacity iused ifree %iused Mounted on /dev/disk0s2 465Gi 98Gi 366Gi 22% 25857737 96029005 21% / devfs 189Ki 189Ki 0Bi 100% 652 0 100% /dev map -hosts 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /net map auto_home 0Bi 0Bi 0Bi 100% 0 0 100% /home /dev/disk1s1 56Mi 17Mi 39Mi 30% 512 0 100% /Volumes/Untitled $ diskutil unmount /dev/disk1s1 Volume (null) on disk1s1 unmounted $ sudo dd if=~/2012-12-16-wheezy-raspbian.img of=/dev/rdisk1 bs=1m 1850+0 records in 1850+0 records out 1939865600 bytes transferred in 156.012604 secs (12434031 bytes/sec) $ diskutil unmount /dev/disk1s1 Volume (null) on disk1s1 unmounted
- HDMI ケーブル,USB キーボード,LANケーブルを接続して,最後に電源ケーブル (MicroUSB 端子) を接続すると OS がブートされる.
- [expand_rootfs] で SD カードの領域が使えるように.
[Configure keyboard] は普通の JIS キーボードであれば [Generic 105-key(Intl) PC] → [Other] → [Japanese] → [Japanese] → [The default for the keyboard layout] → [No compose key] と設定.
[change_locale] は [en_GB.UTF-8 UTF-8] と [ja_JP.UTF-8 UTF-8] をチェック,デフォルトは [en_GB.UTF-8] にしておく (日本語フォントが入ってなく,文字化けるため).
[change_timezone] は [Asia] → [Tokyo].
[ssh] は [Enable] にしておく.[Finish] で再起動する.
- SD カードの領域の割り当てに時間がかかる.10 分くらいするとログイン画面になるのでユーザー名は "pi",パスワードは "raspberry" でログイン.
startx コマンドを実行すると LXDE が立ち上がる.Web ブラウザや Scratch (さすが教育向けに開発されたボードだけある) がインストールされているが,画像の右下が示しているように,GUI の常用は難しいほど重い.
以上.